お客様いらっしゃ〜い

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 雰囲気がガラっと違なる2つのシルク

 年の瀬も押し迫まり、仕事にプライベートにと何かと大忙しな時期ですが、皆さんいかがお過ごしですか?
特にプライベートでは、忘年会やクリスマスパーティー等楽しいイベントが集中する時期ですが、「 今年も1年頑張ったぞ〜」と思えるように、仕事の面では最後の最後まで気を抜かず頑張っていきたいですね。

 さて、そんな年の瀬の慌ただしい時期ですが、今月はこれからの華やかな時期にピッタリな素材を使ってオーダーされた、Nさんをご紹介したいと思います。

 Nさんは大阪に住むリピーターのお客様で、これまでにもビジネススーツだけに限らず、ちょっとしたお出かけやドレスアップ用のワンピース等もご注文頂いております。
ちなみにご職業は教員関係のお仕事をされていますが、お勤め先のドレスコードはあまり厳しくなく割と自由ということもあって、こと生地選びに関してはもの凄くこだわりを持たれています。
また、お付き添いで来られるお母様もご洋裁が堪能というだけあって、素材の特性はもちろん、仕立て後の雰囲気や見た目のお洒落さなど、Nさんの生地選びに対して的確なアドバイスを施して下さります。
そこに私が間を割って「いえいえ、お母さんそんなことはありませんよ!」だとか「お嬢さんにはこういったお色目がお似合いですよ!」なんて意見が加わるわけですから、生地選びの場はちょっとした討論会のようになっていて、毎回大盛り上がりです。


このように、生地選びに関してはこと余念のないNさん親子ですが、
いったい今回はどんな感じの生地をお選びになられたのでしょうか?


 ■□ 生地 NさんやNさんのお母様からの生地のご要望は、、、 □■


冬場は洋服も暗くなりがちなので、できるだけ明るい色目で
明るい色目で、さらにちょっと変わったお洒落な生地で
あまり柔らかすぎず、そこそこハリがあってしっかりした生地で
 (これは毎回お母様がこだわられている点です。)

上記以外にも、Nさんには「せっかく作るならオーダーらしく変わった生地で」というこだわりが大前提にあって、ありきたりな無地では到底ご満足いただけそうにないのですが、さてさて、これらの条件を全てクリアできる生地っていったいどんなのでしょうか?

「 明るい色目 」や「 変わった雰囲気 」という点では、ヘリンボーン&カラーストライプの黄色や、アンゴラホームスパンのライトグレー等が候補に挙がりました。
でも、黄色の生地の方は実際に肩にかけてみるとお顔写りがあまり良くなかったり、ライトグレーはパンツスーツ向きではなかったりと、なかなかこれと言った決め手に欠けてしまい、今回の生地選びは今まで以上に難航状態でした。

あぁでもない、いやこうでもない、の白熱した討論を交えること約1時間。
最終的に、こちらのシルクウールラチネモノトーン色(4039-3)で決定となりました。


シルクウールラチネ モノトーン色
(品番:4039-3)
>>>シルクが約半分の割合を占めているシルクウールで、とても瑞々しい輝きを放つ高級感溢れる素材です。
モノトーンと言ってもダークな色合いではなく、生地全体で見るととても明るい印象です。
シルクの光沢感を上手く活かした微妙なニュアンスの色合いが、とても今年らしいですね。
質感を言葉で表現すると、もの凄く滑らかで優しい肌触りといったところですが、実際手で触れてみると、シルク独特の上品なぬめり感やウールの柔らかさに思わずうっとりしてしまうぐらいです。

これで生地もようやく決まり、後はデザインのご相談とサイズの確認を残すのみ。。。と、一安心していると、隣からお母様のこんな一言が。。。
『 1着目のパンツスーツのようなカチッとした生地も良かったんだけどね。。。 』

 お母様はNさんが最初に作られたパンスーツの生地が大変お気に入りのようですが、その時の生地というのがメンズの春夏サンプルで取り扱っていた、ハニーテックス製 のSILK & WOOLです。

     
     この時の色目はミディアムグレー地にシャドーストライプで、そんなに明るいという訳ではなかったのですが、シルク特有の艶やかな光沢感が春夏トレンドだった「シャイニー」というフレーズにもぴったりマッチして、とても艶っぽくて色気のある素材でした。


 また、見た目以外の特徴として、レディースで扱うシルクウールに比べるとしっかりと織り込まれていますが、だからといって決して重くなる訳ではなく、レディースのシルクウールと比較するとむしろ軽いぐらいでした。
シルクの混紡率にもよりますが、シルクの繊維はウールと比べて細く軽いと言われています。
他にもシルクはコシが強いので直線的なシルエットが生まれやすい、つまりレディースでもカチッとしたパンツスーツ等には向いているという利点も持ち合わせています。
見た目に高級感たっぷりのシルクウールに加えて、ハリコシにも優れているという点が、お母様から支持を得ている理由ですね。


 お母様の何気ない一言にビビっと反応した私は『 そういえば、夏にお作りいただいたシルクウールですが、秋冬はこんな洒落た色目が出ていますよ!』とグレー系で明るめの2種類をさりげなくお見せしてみました。
するとお母様から天の一声が。。。
『 あら!これイイじゃないの〜、これでもう1着作っておけばどう? 』


。。。と言うわけで、棚からぼた餅という訳ではないですが、嬉しいことにメンズのシルクウールでもう1着ご注文を頂くことができました。

夏にお作り頂いた、ハニーテックスのシルクウールと色違いですが、ミディアムグレー地にグレーと白のオルターネートストライプ柄で、ストライプのピッチ(間隔)もそこそこ広く、何せもの凄くメリハリの効いたくっきりストライプなんです。
言葉ではその風貌をなかなか上手く表せないので、柄がはっきり分かるように平面に置いた状態の画像と、実際にスーツとして仕上がった場合の全体の柄の写り具合が分かるように、全身に生地を掛けた状態でも撮影してみました。


 どうでしょうか?結構ストライプがくっきり浮かび上がっていると思いませんか?
Tさんのお母様曰く、『 色目はちょっと地味だけど、でもストライプが綺麗ね〜 』とのことでしたが、いえいえ決してそんなことはありません!
シルクの光沢感と言い、ストライプの巾や柄と言い、ストライプの中でも結構目立つ方ですから、決して地味な雰囲気に仕上がる心配ありませんね。

。。。このように、それぞれでテイストが全く異なるシルクウールをお選びになられたTさんですが、 デザインの方はこのように決まりました。



 ■ 1着目・・・シルクウールラチネ、モノトーン系(品番:4039-3)■

シングルテーラード2つボタン、プリンセスライン付き
クローバー衿
>>>今回のようなエレガントな素材の場合、テーラードでも少し柔らかい雰囲気を持たせた、衿先が丸いクローバー衿が良く映えます。
腰ポケット・・・フタツキ
フロントカット・・・スモールカット(Cカット)
袖口デザイン・・・2つボタン
バックデザイン・・・センターベント
ボタン・・・くるみボタン
セミブーツカットパンツ
裏仕立て・・・総裏でキュプラのオレンジブラウン
>>>表地同様、裏地にも毎回こだわりをお持ちのNさんですが、ここは意外と大人しく(?)キュプラのオレンジブラウンをお選びいただきました。
表地とはまったくかけ離れた色調ですが、これが意外や意外、表地との馴染み具合はなかなかのものでした。


 ■ 2着目・・・・ハニーテックス製、シルク&ウール グレー地ストライプ(品番:G7061)■

シングルテーラード2つボタン、プリンセスライン付き
テーラー衿
腰ポケット・・・フタなし
フロントカット・・・ラージカット(Bカット)
袖口デザイン・・・4つボタンで本切羽
バックデザイン・・・センターベント
ボタン・・・本水牛ボタン、焦げ茶艶あり
セミブーツカットパンツ
裏仕立て・・・総裏でキュプラのパープルピンク
>>>こちらも表地とはまったく異なる色調での色合わせですが、単に派手さを狙ったのではありません!
グレーとピンクの相性はお墨付きで、当店ではもはや定番とも言える人気の組み合わせですから、相性の方はこんなにもgoodです。

。。。以上が、Nさんのご注文、シルクウール2着です。
同じシルクウールとは言え、それこそ見た目の雰囲気や素材感などは両極端の2つですから、仕上がりがとても楽しみなところですね〜。

 出来るだけ年内にお納めできればと、只今急ピッチでお仕立てしている最中ですので、皆さんも仕上がりをどうぞ楽しみにしていて下さいね。


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