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 体型に合ったスーツとは?

 朝晩はとても涼しく秋の訪れをにわかに感じられるようになってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
秋と言えば、、、読書に食欲にスポーツにと何をするにも快適な良季節ですが、女性にとって一番はやっぱりお洒落の秋でしょうか?
読者の皆さんも既に秋のファッションリサーチには余念なく取り掛かっている頃だと思います。

とは言え実際にお買い物に行くと、仮に自分好みの洋服を見つけたとしても実際に試着してみるとどうもしっくりこない、、、なんていう経験はありませんか?
既製品はシルエットがスッキリしていて見た目はとっても綺麗ですが、実際に試着してみるとバランスがいまいちだったり着心地が悪かったりすることって、結構多いですよね?

でも、これは当然のことと言えば当然。だって人それぞれ体型が違うんですから。
身長が高く全体に細身、小柄だけどバストが大きい、上下のサイズが極端に違う、猫背、なで肩等の体型の癖・・・etc
世の中には様々な体型の方がいますが、既製品はそういった体型別に作られている訳ではなくサイズがある程度集約されていますから、どうしてもどこかしら着心地の悪さが出てしまうんですね。

....と言う訳で、お洒落に身が入るこの時期は、デザインと同じぐらいとても大切な問題、サイズや体型について考えてみたいと思います。

今回ご登場頂くお客さまは三重県にお住いのKさん。
Kさんは4年前にも一度当社でオーダーいただいたことのあるお客様なのですが、その後は既製品のスーツを愛用されていたらしく、でも既製品では着心地がどうもしっくりこないということで、今回ご相談を頂きました。
さてさて、Kさんは既製品のスーツに対してどんな悩みや不満をお持ちだったのでしょうか?
まずは今月始めにKさんから頂いたメールをご覧下さい。



 ■ 06.09.03  件名:サンプル請求 ■

1.サンプル種類 = レディース春夏物  レディース定番サンプル
2.お名前 = K.N
            (中略)
6.連絡事項 =
既製品のスーツを買ったのですが、それを着て事務処理をしようとすると、二の腕らへんがぱんぱんになって肩のところが上にあがりかっこわるくなってしまいます。
胸のあたりのボタンもちょっときついような気がします。
でも、ウエストあたりはぴったりだと思うのですが、、、

上記2点を改善できるようなスーツがほしいです。
あと、しわになりにくいもの、ぬれても色が変わらないようなもの、が欲しいです。
7.オーダー方法 = 直接採寸希望
8.ご年齢 = 20〜25歳


 ☆★☆ レディース担当三谷より一言・・・ ☆★☆
 Kさんは三重県にお住まいですので、メールのご返事やサンプル帳の発送は以前も担当させていただいた大阪店の藤本さんが担当しました。

ちなみに、その時の返信メールというのがコチラです。

 ■ 06.09.04  件名:サンプル請求有り難うございました。 ■

Kさん。
オーダースーツのヨシムラ(藤本)です。
この度はWebを通じてサンプル帳のご請求を有り難うございました。
ご依頼のサンプル帳ですが早速ご用意いたしましたので、明日火曜日(9/4)のお届けでお送りいたします。
以上、携帯メールへのご返信のため簡単になりましたが、取り急ぎお礼とご連絡まで。

PS:お久しぶりです。前回のオーダーから随分と経ちますが、
その後体型の変化などはいかがでしょうか?
既製品の場合、事務仕事をしていると腕や肩が窮屈とのこと。
こちらは表現が曖昧故にはっきりとは断定できないのですが、
恐らく背幅が足りていないことと、腕が細すぎるのが原因だと思います。
(特に最近の細身の既製服などに多い特徴です。)


 ☆★☆ レディース担当三谷より一言・・・ ☆★☆
 携帯メールへのご返信だったこともあって、藤本さんもとてもあっさりした内容でご返事したようでしが、短文メールにも関わらずしっかり「PS」を付けている辺りさすがは世話好きな藤本さんらしいです。(笑)

そしてKさんからは、以前よりも少し体型が変わったという事や、「出張で頻繁に東京へ行く機会があるので注文は東京店で考えています」とのご連絡を頂き、それから数日して早速東京店へご来店いただく流れになりました。

前回のオーダーの際、Kさんは提携店をご利用だっただけに、まだ一度も合ったことがない藤本さんは大変残念そう。。。
でもこればっかりはしょうがない、、、いうことで「 Kさんの件しっかり頼みますよ!」という激励と共に藤本さんからバトンを引き継いだのが東京店の松下さんです。

 実際に採寸をした松下さんが言うには、
Kさんはとても細くて小柄な方だけれど、その割にバストがある(高い)ので、どうやらそこが既製品の着心地に関係しているらしいとのこと。
それに、サンプル請求のメールにも書いてあったように、Kさんの悩み(不満)は・・・

1.事務仕事をしていると二の腕の辺りがぱんぱんになって肩のところが上にあがる
2.胸のあたりのボタンもちょっときついような気がするが、ウエストあたりはぴったりだと思う

...と、改善をしたいというのがコチラの2点です。

でも、これっていったい何が原因なのでしょうか?
それに解決策っていったい???



 □ 1と2それぞれの原因は?・・・ □

■ 1の問題について
>>> 最近の既製品は全体的に細身の作りのため、袖幅だってものすごくタイトです。
ジャケットを着て真っ直ぐ立った状態でしたらシルエットもすっきりしていて格好良いのですが、腕を前に出すとゆとりが殆どない状態ですので、当然引っ張られて腕が前に出しづらくなってしまいますね。
肩の辺りが上がってくるのもきっと背巾が狭いのが原因で、だからPC作業など腕を前に出す動作をすると肩の部分が引っ張られたように上に持ち上がってしまうんだと思います。

また、肩の辺りが上がってしまう原因として他に考えられるのが、ジャケットのバストサイズが小さすぎることです。
バストのサイズが小さすぎると洋服が後ろに引っ張られた状態になり、衿も抜けた(浮いた)状態になってしまうんですね。
これは、首が細い方や体型的に首が前に出ている方(猫背気味の方)にもよく見られます。
着物の着方としては理想的ですが、これが洋服となるとあまり良い状態ではないですね。

分かりやすく画像をご覧いただくと、このように首とジャケットの衿の間に隙間が出来ている状態のことを言います。

   
■ 2の問題について
>>>これも明らかにジャケットのバストサイズが小さいのが原因です。
バストがぴっちりしている割にウエスト周りはピッタリということで、これはバストとウエストの差が大きい方によくある悩みです。
大量生産が前提の既製服では、サイズ設定はあくまでも標準(A体)で作られていることが多いので、 Kさんのように、トップバストの位置が高くウエストが細いご体型の方はバストで合わせるとウエストがゆるく、ウエストで合わせるとバストがきついという状態にどうしてもなってしまいがちです。

 □ 改善策(対処方法)として・・・□

■ 腕の窮屈感を解消するには?
>>>当店のサイズパターンはバストサイズを基準にそこからアームホールや袖幅が決まってきます。
既製品のように極端に袖幅が細くなることはありませんので、腕を前に出しても腕が引っ張られるということはありません。
アームホールと袖幅をバストに合わせた大きさにすることで標準的なゆとりが入りますので、引っ張られる感じもなく自然に腕を前に出すことが出来るのです。
一般的にアームホールの大きさはバストの1/3とされていますが、既製品の場合元々ゆとりが少ない上に、Kさんが愛用されていたスーツはバストサイズが小さ過ぎたため、かなりぴったりした腕周りに仕上がっているんですね。
これだとKさんが窮屈に感じるのも無理のない話です。

■ バストとウエストのサイズをそれぞれバランス良くするには?
>>>イージーオーダーの場は、まずはバストサイズを合わせ、その後ウエストやヒップをお客さまのサイズに合わせバストとウエストの差数もバランス良く調整していきます。
ご注文時にご希望のシルエットをお伺いするとほとんとの方が「細身のシルエットで!」とおっしゃられますが、お仕立てする際の目安としてウエストのゆとり量はヌード寸法+12〜14センチにてお仕立てしています。
参考までに、これが身体にフィットするワンピースの場合だと、ウエストのゆとり量は8センチくらいが標準となっています。
(デザインによっては8センチ以上ゆとりを持たせることもあります)



....以上が今回のKさんのサイズに関する悩みです。
はたして、体型補正の効果がしっかりと表れるのでしょうか?
出来上がった際のKさんのご感想がとっても楽しみですね。
それでは皆さん、来月のありがとう!を、、、
おっとっと。。。肝心のオーダー内容をご紹介するのを忘れていました。


 ■ 生地 ■

◎ 生地・・・ボディシェルコットン  カーキー系
>>>今やストレッチ素材の定番ともいえるボディシェルコットンですが、透けにくさに加え生地に適度な厚みもあるので、真冬を除く3シーズンご愛用頂けます。
今回Kさんからは「しわになりにくく、濡れても色が変わらないようなもの」というご希望がありましたので、このボディシェルはまさにKさんのご希望通りの生地ですね。


 ■ デザイン ■

<ジャケット>
シングルテーラード 1つボタン
衿型・・・テーラー衿
フロントカット・・・Bカット(大きめなカーブ)
腰ポケット・・・両玉フタ付き
袖口・・・2つボタン 本切羽折り返し付き
>>>最近人気の仕様です。折り返しするため袖口がやや広がったフレアー袖になります。
    裏仕立て・・・背抜き キュプラ裏地のストレッチ素材クリーム色
>>>Kさんはとても暑がりということで、この時期ですが今回は背抜きにしました。
でも、生地もやや肉厚でしか透ける心配もありませんので背抜きで問題ないですね。
バックデザイン・・・センターベント

<パンツ>
ノータック
シルエット・・・ストレート
>>>ストレッチ素材のためやや細めのストレート
後ろポケット・・・ボタン留め左右付き
>>>カジュアルなコットン素材ですのでアクセントとしてポケット付きにしました。
センタープレス・・・ノンプレス

 ☆★☆ レディース担当三谷より一言・・・ ☆★☆
...以上がKさんのカジュアルスーツですが、果たして今回のスーツは既製品との着心地、シルエットの違いはどうなるでしょうか?
それでは皆さんも次号の出来上がりやKさんのご感想をどうぞお楽しみに〜。

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