お客様いらっしゃ〜い

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 デザイン色々レディースコートのご紹介です。

 朝晩の冷え込みも厳しくなり季節も秋から冬へ変わりつつあるこの頃ですが、皆さんいかがお過ごしですか。
この時期にもなると朝晩の通勤では、ツィードなど暖かみのある肉厚素材のスーツやジャケット、ストールやマフラーを巻いている人など、皆さん冬支度になってきましたね〜。
今ぐらいの寒さではさすがにコートを着ている人はあまり見かけませんが、そう言ってられるのもあと半月ぐらいでしょうか。 ちなみに、コートに関してはまだ残暑が残る9月頃から既に何件かのお問い合わせを頂戴していましたが、さすがにトレンドに敏感な方は冬支度も万全ですね〜。(私も呑気なこと言ってる場合じゃないって、、、^_^;)

 そこで、今月はこれからやってくる寒〜い冬の到来に先駆けて、早々にコートをオーダーされた3名のお客さまのご注文をご紹介したいと思います。
生地の選択はもちろん、デザインに至るまでそれぞれ三者三様のご注文ですので、冬のコートを準備されるのはまだこれから、、、という方、是非参考にしてみて下さい。

Sさん
Hさん
Fさん

 それでは、まず最初にご紹介するお客さまは、、、


 Sさん

以前にもこのコーナーに度々ご登場いただいたことがあるリピーターのSさん。
Sさんにはご夫婦揃っていつも大変ご贔屓にしていただいています。

ちなみに、Sさんには2年前の冬にもアンゴラのコートをお作りいただいたのですが、その時のコートがこちらのグレーのコートです。
ウエストベルトがポイントのとっても格好いいコートですね〜。


その他にも、フレンチ風のワンピースなど毎回素敵なデザインを考えられご注文いただいているSさんですが、今回のコートもまたまた生地、デザイン共に趣向を凝らしたご注文となりました。

 今回Sさんには冬物サンプル帳を事前にご請求いただき、メールで生地とデザインについてご相談いただきました。


 ■ 05.10.22
   件名:サンプル帳ありがとうございました&コートのオーダーについて ■

三谷様、松下様
 サンプル帳をさっそく送ってくださってありがとうございました。今年はどうしてもコートを作りたくて、サンプル帳ができあがるのを楽しみにしていたのです。

 今回のサンプル帳の中では、7419-2(ベビーアルパカケーブルストライプのベージュ)が断然気に入りました。
この生地で作りたいなあと思っているのですが、デザインのことでまた質問させてください。

 今回はステンカラーコートにすると決めているのですが、ステンカラーコートの襟を別の生地にするのはおかしいでしょうか?
7419-2の生地が明るいベージュで色が薄目なので、濃い目のベージュかカーキ系の色のアクセントを入れるのはどうかと思ったのです。
チェスターコートは上襟が別布になっているものを見かけたことはあるのですが、ステンカラーコートではあまり見ない気がします。
それと、以前どなたかが作ったコートでやっていたと思うのですが、別布のベルトではなくて、背バンド(?)をつけることは可能でしょうか。
これらの仕様がもし可能ならば、オプション料金がだいたいどれくらいになるのかも教えてください。
よろしくお願いします。 (東京都:S)


どうやらSさん、ツルニエのベビーアルパカに目を付けられたようですね。
この生地はシャネルのコレクションでも使用されたことのあるぐらい、モード感たっぷり&エレガントな雰囲気な生地ですが、ここに目を付けられるとは、いや〜さすがです。
生地だけでもお洒落な上に、衿を別の素材に変えようという発想もSさんらしいですね。
と言うわけで、私からは早速このようなお返事を差し上げました。

 ■ 0510.23 件名:お問い合わせありがとうございました。 ■

Sさん こんにちは、オーダースーツのヨシムラ(三谷)です。
今日は爽やかな秋晴れになりましたね。いかがお過ごしでしょうか?

さて、昨晩はコートのオーダーについてお問い合わせをありがとうございました。
今回はベビーアルパカケーブルストライプのベージュをお気に召して頂けたとのことですね。
こちらの商品はwebでもご紹介いたしましたが、シャネルのコレクションでも使用されていたというだけあって今までにない斬新な織り柄が特徴ですね。

また、デザインはステンカラーをお考えとのこと、アクセントとして衿を別生地にして、背中部分には背バンドを付けて....前回のアンゴラコートもとても素敵でしたが、今回もまたお洒落なコートをお考えですね。Sさんはとてもお洒落ですよね!

さて、ご質問いただきました背バンド付きですが、こちらは問題なくお付けできますのでどうぞご安心下さい。
また、ステンカラーの衿を別生地にすることももちろんOKですので、こちらも是非お試し下さい。
衿の別生地ですが、Sさんのご希望は濃いめのベージュもしくはカーキ系でとのことですが、実際いくつか生地を7419-2に合わせてみたところ、あまり濃い色でない方が良いように思いました。
(7419の地色くらいのベージュがまとまりがあって良いかと。。。)

オススメとしては、今回お送りしたサンプル帳の7384-2(アンゴラビーバー)が一番しっくり合っていたように思います。
よろしければご来店の際に現物と併せてご覧になってみて下さい。

なお、オプション料金については下記の通りです。
・背バンド  >>>  2,100円(税込)
・衿別生地  >>>  4,200円(税込)※生地代込みです。

以上、取り急ぎご案内いたしました。引き続きご検討頂けましたら幸いです。
よろしくお願いいたします。 (オーダースーツのヨシムラ 三谷)


。。。このようなご相談の他にも、腰ポケットのフチの部分に別生地を使用することや、木のボタンを使用したいというようなご要望もいただきました。
本当でしたら、Sさんとのやりとりのメールを全部掲載したいところですが、今回は紙面の関係上、ここから先はポイントを絞ってご紹介したいと思います。
こだわりの仕様盛り沢山の内容ですので、是非ご覧下さい。

 生 地


ベビーアルパカ
ケーブルストライプのベージュ系 [TOURNIER]
品番:7419-2

 実は当初Sさんは今回生地をハリスツィードでお考えだったようですが、冬物サンプル帳を新たにご覧になったところ、このツルニエのベビーアルパカに一目惚れ(?)されたそうなんです。
色、柄ともSさんのお好みにピッタリとはまったようでした。

ツルニエ社は伝統的なシャネルツィードを得意とするフランスの老舗メーカーとして有名ですが、素材もまさに超一流で、ベビーアルパカといってアルパカの中でも特にやわらかな首まわりの産毛を使用しています。
アルパカはなめらかで軽く光沢があり、高級なのに丈夫という特長がありますが、手ざわりの良さと保温力はカシミヤ以上という名文句さえ存在するぐらい、大変稀少な素材です。


ちなみに、←の画像は今回Sさんがお選びになられた生地の色違いで仕立てたロングジャケットですが、見るからに洒落ていて、その上高級な雰囲気が伝わってきますね。

 ■ デザイン …シングルのステンカラーコート

ポイント1・・・襟、腰ポケット、背バンドに別生地使用
>>> 今回のご注文でこの部分が一番のポイントで、Sさんが一番悩まれた部分でもあります。
と、いうのも、今回のベビーアルパカは縄の織り柄ということで見た目にとっても個性的です。
ですので、生地が与える印象と、襟、ポケット、背バンドに使用する生地とのバランスを考えるのがとっても難しかったのです。
候補としては、7384-2のアンゴラビーバーと7395-2のカシミヤビーバーの2つが挙がっていましたが、(どちらも冬物サンプルに掲載しています)背バンドにあまり毛足の長いものは不向きということで、最終的にはカシミヤビーバーのベージュで決定となりました。

それぞれ出来上がりのイメージとしては、↓の画像のように別生地を取り入れることになるのですが、いったいどんな雰囲気に仕上がるのかなるのか?とっても楽しみですね。

襟別生地

背バンド

フラップ別生地

ポイント2・・・木のボタン
>>> ボタンは今回Sさんにご用意いただきました。
でも、いったいなぜSさんが木のボタンにこだわるのか....?その理由は。。。
何でも以前Sさんのお気に入りのコートが木のボタンだったそうで、今回コートを新調するならその時と同じように木のボタンを付けたいという思いがずっとあったからなんだそうです。
そこで今回はSさんにボタンをお持ち込みいただくことになったのですが、こんな風に思い入れのある洋服の一部分がまた新たにリフォームという形で蘇るなんて、とっても嬉しいですね。


....と、以上がSさんのコートのご注文ですが、今回はお選びいただいた生地がはっきりとした織り柄ですので、それだけでもかなりのインパクトです。
更に別生地を部分使いしたり、お手持ちのボタンも持ち込んだりと、こだわりの仕様盛り沢山の内容になりました。
とても見所が多く、私も出来上がりを見るのが本当に楽しみです。


 さて、続いてご紹介するお客さまはと言うと、、、、


 Hさん

 東京にお住まいのHさんです。

 Hさんも以前からずっとご贔屓にしていただいているお客さまですが、コートをオーダーされるのは今回が初めてでした。
ちなみに、Hさんがイメージされているのは、、、
真冬用ではなく晩秋や初春に着用できる薄手のコート
長く着れるデザインで、ボタンを開けて着てもさまになるコート
。。。このようなイメージのコートです。

Hさんにサンプル帳をお送りしたところ、生地の方はストレッチシャンブレー フランス綾のボルドー(7087-2)にすぐにご決定となりました。
その後も数回メールのやりとりを頂戴しましたが、最終的にはご来店いただき以下のような内容に決定しました。

 生 地


ストレッチシャンブレー フランス綾
品番:7087-2

 光の当たり加減によって色目が微妙に異なって映り、まるで玉虫のような怪しげな光沢感を放つシャンブレーはとても神秘的ですが、「光沢」というフレーズにとても敏感なお洒落な女性達の間では絶対的な人気を誇り続けています。
今回は茶系より赤や紫がご希望ということで、2番色のボルドーになりました。
それに、晩秋や初春に着用できる薄手のコートという点でもぴったりの肉厚加減です。

 ■ デザイン …シングルのスタンドカラーコート

 現在Hさんは冬物コートは二種類お持ちで、それぞれデザインがラグランのステンカラーとチェスターコートなので、今回は全く違ったデザインをご希望されていました。
確かに、スタンドカラーなら、手持ちのコートの雰囲気ともガラッと変わりそうですね。
ちなみに、スタンドカラーは今回が初のご注文となります。

☆★☆コートのデザインについて・・・☆★☆
 今シーズンよりコートのオーダーシートがリニューアルし、Pコートとスタンドカラーが新たに仲間入りしました。
お仕立てが可能な基本デザインは、オーダーシートに掲載している全9種類ですが、もちろんそれ以外にも多少のアレンジなら可能ですので、もし少し凝ったデザインをお考えの方はスタッフまでお気軽にご相談下さい。


ポイント1・・・スタンドカラーの立ち具合
>>> 一般的にスタンドカラーコートはハリのある素材(綿)が多いため、襟部分もしっかりと立ちやすいのですが、今回お選びいただいたストレッチシャンブレーはポリエステルとキュプラの混紡で比較的柔らめの素材です。
ですので、襟部分がしっかりと立ち上がるように襟部分は硬めの芯を使用するよう工場へ指示しました。
また、襟の高さもデザインによってまちまちですが、その点はオーダーならではということでHさんの首の長さをお測りした上、お好みの高さ(約6cm)で設定しました。

ポイント2・・・ステッチ
>>> 基本デザインはスタンドカラーをご希望されている一方で、「スタンドカラーにすると全体的にのっぺりしてしまうのでは。。。」という懸念もお持ちでした。
そこで、今回は同色系の赤〜紫系の糸で前身にステッチを入れて、多少のアレンジを加えることに。
それに、ステッチには全体をシュッと引き締める効果にもあるので、なかなか良いご選択だったと思います。

ポイント3・・・着丈
>>> コートを購入する際にもっとも重要なポイントとなるのは、着丈がいったいどれくらいの長さになるかということです。
もちろん、Hさんもご注文の際、着丈についてとってもお悩みのご様子でした。
生地とデザインの雰囲気からどれくらいの丈がベストなのか?またHさんのご希望をお伺いしながら、普段Hさんがパンツスーツ派ということを重視して、最終的にはひざ丈に決定しました。


・・・と、以上がHさんのスタンドカラーコートですが、当店初のスタンドカラーの仕上がりの雰囲気はいったいどんな感じなのでしょうか?こちらも非常に楽しみです。


 そして、最後のお客様は、、、


 Fさん

 都内にお住まいのFさんです。Fさんは今回が当社で初めてのオーダーになります。

Fさんのコートは少し特殊なタイプのデザインで、こちらも当店では初となるタイロッケンコートです。 ちなみに、タイロッケンとはガウンのように巻き付けるタイプのコートですが、元々は英国バーバリー社のオリジナルデザインで、共布のベルトでウエストを締めて着るボタンなしのラップ式(体に巻き付けて装着するデザイン)ダブル前コートのことを言います。

Fさんからは9月の始め頃にコートについてお問い合わせをいただき、その後ご注文時には採寸も兼ねてお店にご来店いただくことになりました。

ちょうどFさんがご来店された日は週末ということもあって、店内は大混雑。
あいにく私が別のお客さまの接客にあたっていたということもあって、急遽shopmasterに生地の案内をしてもらい、私がFさんの席へ行ったときには生地はほぼ決定していました。
その時お選びいただいた生地と言うのが、ピュアアンゴラのキャメルです。(こちらはサンプル外の商品です。)

Fさんが持ってこられた雑誌の切り抜きのコートに一番近いイメージがまさにこのピュアアンゴラだったのですが、本当にイメージ通りの生地で、切り抜きに掲載されていたコートのふわ〜っとした風合いが上手くお伝え出来ないのがとても残念なぐらいです。

....と、生地選びまでは順調だったのですが、なんせFさんのコートは当店では初めてとなるタイロッケンコート。
しかも、型の見本となる現物のコートがあるわけでもなく、小さな雑誌の切り抜きのみでのご依頼でしたので、私も少なからずの不安はありました。
そこで、ひとまずFさんにはお時間を頂き工場へ縫製可能か否かを確認することに。

 数日後の縫製工場からの返事は、に近いと、かなり曖昧なものでした。
と言うのは、コートの全体の雰囲気を似せることは、ただし襟のデザインを同じに仕立てるのは難しいということなのです。


ポイント1・・・襟型
>>> 今回のコートの一番のポイントがイラストにある大きな(広い)襟です。
イラストの襟型は一枚の生地で仕立てられていますが、襟の後部分が肩のところまで掛かるくらい広いことと、かなりカーブしているため、一枚裁ちでは肩に掛かる部分が浮いてしまうという懸念がありました。
ですので、工場とも相談した結果、襟の後部分にハギを入れ、左右の襟を合わせる形でお仕立てすることになりました。

ポイント2・・・ボタンなしのラップ式
>>> これはポイントと言うよりもむしろタイロッケンコートの最大の特徴になりますが、ボタンで前を留めるタイプではなくウエストベルトで縛るスタイルで、イメージとしてはガウンのようにふわっと羽織り共布ベルトでウエストを締めて着るコートです。
ベルトを締めるためその分若干丈も短くなるということで、少々長めの着丈になりました。
Fさんはご身長が高い方ですので、このようなロングコートも素敵に着こなせて羨ましいです。

Fさんのタイロッケンコートも当店初のご注文ということで、出来上がりまではとってもドキドキものです。はたして出来上がりはいかに!?


....と、以上が三者三様にご注文頂いたコートですが、仕上がりは次回の「ありがとう」にてご紹介予定ですので、皆さんもどうぞお楽しみ〜に!

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