お客様いらっしゃい

››HOME ››お客様いらっしゃ〜い

 6月の「お客様いらっしゃ〜い」真夏のサファリ風ジャケット

日本列島を梅雨前線がすっぽりと覆ってしまい、日々蒸し暑い日が続きますが、今年は雨が多く気温が高い、いわゆる梅雨らしい梅雨を久しぶりに体感しそうですね。
四季があるのが日本の良いところでもありますが、とはいえこの時ばかりは梅雨のないと言われる北海道が本当に羨ましいものです。

さてさて、そんな蒸し暑い時期を迎えてしまいましたが、今月は夏のリゾートを意識したサファリ風ジャケットのご注文をご紹介したいと思います。
特に夏場は、カジュアルな要素を取り入れラフに羽織れるジャケットが何かと重宝するのですが、その中でもサファリジャケットは相変わらず根強い人気のアイテムです。
そんなサファリジャケットをご注文いただいたお客様は、いつもご贔屓にしていただいているリピーターのakeさん。

実はakeさんには、以前にも一度この『いらっしゃ〜いコーナー』でご登場いただいているんです。
その時にはブリティッシュテイストたっぷりの乗馬風ジャケットを、そしてそれ以後も、ピーコート風ジャケットやトレンチ風コートなどをご注文いただいていますが、akeさん独特のファッションセンスと洋服に対する徹底的なこだわりぶりに、私はいつも感心させられています。
ちなみに、以前akeさんにご登場いただいたのがページ。

お客様いらっしゃ〜い(01.09) こだわり派のakeさんの秋のスタイル!
お客さまありがとう(01.10)乗馬服出来ました!!


ご登場いただいたのはレディースサイトが誕生した直後ですから、今回は約3年ぶりのご登場です!

それでは、akeさんのご注文の詳細をご紹介したいと思います。
が、その前に、サファリジャケットとはいったいどういうものか?詳しく探ってみたいと思います。
サファリジャケット
シングルブレストのジャケットで、両胸と両脇に計4つのパッチ&フラップポケット、(パッチは張り付けのアウトポケット、フラップはポケットのフタのことです)肩にエポーレット(肩章)、ウエストにベルトが付いたスタイルが本来のスタイルです。
素材は厚手のコットンツイルで、色は生成りというのがもっとも本格的ですが、最近ではこれらのテイストを取り入れたものもサファリジャケットと呼ばれるようになりました。

そもそも、サファリとは狩猟・探検などへの遠征旅行を意味し、19世紀末頃アフリカヘ狩猟旅行へ行った人々の服装をモチーフに考案されたファッションです。
たくさんのポケットやウエストベルトなどの特徴ある機能的でスポーティーなデザインは、1969年にあのイヴ・サンローランがサファリルックを発表したのをきっかけに、1960年〜70年代にかけて大流行したそうです。
その当時にちょうど青春時代を過ごした、大阪SHOPMASTERこと清水さんの話によると、当時はサファリジャケットにベルボトムという組み合わせが大流行したそうで、
懐かしいところでは、太陽にほえろ!のジーパン刑事テキサス刑事の当時の衣装がまさにこれに当たるんだそうです。
他にも、ムツゴロウさんやなるほどザワールドなどのリポーター、報道系のマスコミ人がこぞってご愛用、さらには故アキノ大統領といった偉い人までもが愛用していたとのこと。
ちなみに、サファリジャケット&白のエナメル靴というのは当時のや●ざの夏服ファッションの定番だったそうです。

ふ〜ん、なるほど〜サファリジャケットって、ファッション通から、マスコミ系、大統領、さらにはや●●さんまでと、色々な人たちの間で愛用されていたんですね。
それから約30年が経ちましたが、今ではサファリスタイルを取り入れたスーツやジャケットが色々と登場するようになり、私達の世代でもお馴染みのスタイルとなったという訳なんですね。

それでは、話をakeさんのご注文に戻しまして、akeさんは毎回オーダーの際には必ずと言っていいほど、雑誌の切り抜きやお手製の仕様書をオーダーシートに添えてくれるのですが、今回はオーダーシートと一緒に1枚の切り抜きをお送りいただきました。
早速、切り抜きを見てみると、そこには白のサファリ風ジャケットとネイビーのブーツカットパンツの組み合わせが載っていました。
なるほど、今回akeさんは、『大人の女性の通勤カジュアル』というのがテーマのようですね。
そこで、お送りいただいた切り抜きを元に、私の方で極力近づける仕様をご提案したり、まったく同じ仕様が無理な場合は代替え案としてそれに変わるようなアレンジをご提案させていただいただきました。
実は、今回のakeさんのご注文は、型紙の関係もありどうしてもお受けできない点が幾つかありました。
そこで、akeさんにはご注文のお礼を兼ねてこのようなメールをお出ししました。
04.06.16
件名:オーダーシート有り難うございます。
akeさん
こんにちは、オーダースーツのヨシムラ(藤本)です。 大阪ではこの数日は梅雨の晴れ間でカラッと晴れた心地よい気候が続きますが、そちらではいかがでしょうか?

さて、この度はサンプルのご返却と併せてオーダーシートをお送りいただき有り難うございました。
切り抜き共に内容を確認させて頂きました。
早速、今回のご注文の仕様書をお送りしたいのですが、実は....大変申し訳ないのですが、今回参考として頂いた切り抜き及びakeさんからのご希望項目の中で、どうしてもお受けすることができない仕様が幾つか出て参りました。
よって今回は、お見積もりや仕様書をご案内する前に、ひとまず先にどうしてもお受けできない仕様について事前にご案内いたしたいと思います。
つきましては、内容をご確認の上再度デザインをご再考いただけないでしょうか?

お受けできない点
袖をダブルもしくはスリットにすること
>>>大変申し訳ないのですが、袖口のダブル(折り返し仕様)は型紙の関係上どうしてもお受けすることができないです。
スリットは七分袖でしたら問題なく対応できますので、今回は7分袖でスリットということではいかがでしょうか?

ポケットのヒダについて
>>>今回は基本デザインの特性柄、プリンセスライン付の型を使用しますが、プリンセスラインの場合、あいにくあのようなヒダ付きのポケットは指定が不可能になってしまいます。

また、イメージ的には、以前Webでご紹介した三谷のハリスジャケットのポケットが近いとのこと。
実は、あのジャケットは今回お仕立する工場とは別の工場で仕立てた物になりますので、あのようなヒダ付きのポケットはお仕立てできないです。
通常のフタツキの4パッチでもよろしいでしょうか?

以上が、今回お受けできない点になります。
工場と型紙との関係からお受けできない点が多く、本当に心苦しいのですが、何卒ご理解いただけましたら幸いです。

それとボタンですが、紺ブレなどに使用されるような彫り模様が入ったボタン以外に、レディースの既製服に多い彫り模様のない表面がツルンとしたボタンもメーカーより取り寄せることも可能です。(断言できませんが、恐らく切り抜きのジャケットのボタンもそうだと思います。)
費用は3,150円になりますが、よろしければご検討下さい。

一般的に、メタルボタンは左の画像のような模様入りのタイプが多いですが、頂戴した切り抜きのジャケットは、右の画像のようなシルバーの艶なしで無地タイプでした。
それでは、ご返事の程よろしくお願いいたします。
オーダースーツのヨシムラ レディース担当 藤本貴子

。。。このような感じで、とりあえずakeさんには出来ない点をご案内しましたが、いったいどのような返事がくるのか?
ひょっとしてキャンセルになっちゃったらどうしよう...と気にしていたところ早速akeさんからこのようなご返事をいただきました。

04.06.16
件名:返信
いつもわがままを聞いていただきありがとうございます。
下記のようにお願いします。

>袖をダブルもしくはスリットにすること
>>>それでは、七分袖でお願いできるでしょうか。(どうせ夏仕立てですし、それでも良いと思います。)

>ポケットのヒダについて
>>>こちらはお任せします。(サファリのイメージを残していただければそれでOKです。)

>メタルボタンについて
>>>取り寄せられるのであればお願いします。
あまりご負担をおかけする様ならば濃い茶形のもので結構です。
またまたわがままをごめんなさい。(どうしてもという訳ではありません)

>工場と型紙との関係からお受けできない点が多く、本当に心苦しいのですが、何卒ご理解いただけましたら幸いです。
>>>できないことをお願いするつもりは毛頭ありません。
オーダーメイドの利点を生かし可能な限り好みに近付けたいだけです。
いつもわがままをすみません。 (長野県 ake)

・・・最初の段階で色々と問題が発生してしまい、いったいどうなることやらと心配もしましたが、akeさんにも無事ご理解いただき、ほっと一安心です。
そして、せめてもの償いというわけでもありませんが、とりあえず当店で出来る限りのことの全てを出し尽くすぞ〜!と、自分にカツを入れながら、akeさんにご注文のお見積もりと仕様書をお送りしました。

04.06.17
件名:お見積もりと仕様書をお送りいたします。
akeさん
おはようございます、オーダースーツのヨシムラです。
大阪も今日までは梅雨の晴れ間が続くようですが、そちらではいかがでしょうか?

さて、昨夜は早速のご連絡を有り難うございました。
こちらの方こそ、毎回色々な問題が出てきてしまって、akeさんに対しては申し訳ない気持ちでいっぱいなのですが、いつもいつも快くご理解頂き本当に有り難うございます。

それでは、早速今回のご注文のお見積もりと仕様書をお送りいたします。
再度、ご返事を頂きたい項目がございますので、内容をご確認の上ご返事を頂けましたら幸いです。
【お見積】
3035-2(ボディシェルストレッチコットン・薄ベージュ)
シングルジャケット △△,△△△円
夏仕立て 2,625円
プリンセスライン 1,575円
メタルボタン 3,150円
合 計 ▲▲,▲▲▲円(消費税込み・送料は無料です。)
3005-2(ストレッチコルサージュ・紺)
パンツ単品 ▲▲,▲▲▲円(消費税込み・送料は無料です。)

【仕様のご確認】
< ジャケット >
生地
ボディシェルストレッチコットン・薄ベージュ(3035-2)
>>>東レが水着用途で培った防透け技術にストレッチを組み合わせた、コットン主体のしっかりとした、安心で快適なストレッチ素材です。

基本デザイン ・・・ シングルラウンドネック 5ボタン
衿 ・・・ ステンカラー
胸&腰ポケット ・・・ アウトポケットフタツキ(ボタン付き)
フロントカット ・・・ スクエアーカット
裏仕立て ・・・ 夏仕立て
バックデザイン ・・・ センターベント
ボタン ・・・ メタルボタン(シルバー・模様なし)
袖デザイン ・・・ 七分袖スリット


ベースのデザインはこの画像のようなジャケットの雰囲気で、これにサファリの一番の特徴であるパッチ&フラップポケットメタルボタンをプラスします。

その他
今回も、衿前やポケットにステッチをお入れしたいと思いますが、恐らく切り抜きは端から0.6〜0.8mmあたりにミシンステッチが入っていると思います。
この辺りは私の方へお任せいただいてもよろしいでしょうか?

サイズ >
着丈の方は昨年の白のスーツと同じぐらいをご希望とのこと、了解いたしました。
また、全体的なシルエットもこちらとほぼ同じぐらいでよろしいでしょうか?
もし、若干の変更や体型の変化などがございましたらどうぞお聞かせいただけましたら幸いです。

それと、今回袖は七分袖にご変更されるということで、袖をほんの少し短くするだけで結構涼しく快適に感じますので、私も自信を持っておすすめいたします。
それで、肝心の袖丈ですが、akeさんの場合7分袖となるとおおよそで41〜42mmぐらいだと思いますが、具体的に●●mmというご希望はございますか?
一番分かりやすいのはいつものジャケットの袖を折り曲げて、一番ベストな長さを確認することですが、七分袖の場合30mm〜45mmまでの間で指示することが可能ですので、もしご希望がございましたらお聞かせ下さい。

< パンツ >
生地
ストレッチコルサージュ・紺(3005-2)
>>>ポリエステル主体の薄手でサラットしたストレッチ素材です。
ストレッチと言えばポリウレタン混合がメジャーですが、この生地に使用されているのはポリウレタンではなくレクセという帝人のポリエステル系弾性繊維で、ポリウレタンと比べて耐湿熱性に優れている他、ポリウレタン以上の反発性やドレープ性が得られるのが特徴です。

ワンタック(前ホック)
センタープレス
裾 ・・・ シングル
脇ポケット ・・・ ストレート
後ろポケット ・・・
>>>今回はなしでよろしかったでしょうか?

サイズ >
サイズ及びシルエットは、以前の黒のコットンスーツと同様で、ブーツカット風をご希望とのこと。
念のためご確認ですが、黒のパンツでは股上がやや深いとのことで、その次の白のスーツの時は股上を3mmほど浅くしましたが、今回は元の深さに戻しますか?
それと、股下も同様黒と白のパンツではそれぞれ長さが違いますが、どちらの丈がよろしいでしょうか?ご指示いただけましたら幸いです。
以上、長くなりましたがお見積もりのご案内並びに仕様書のご確認とさせていただきました。
つきましては、内容のご確認の方何卒よろしくお願いいたします。
また、ご不明の点は何なりとお申し付け頂ければ幸いです。

ご注文有り難うございました。
オーダースーツのヨシムラ レディース担当 藤本貴子

・・・以上がakeさんからご注文いただいたサファリ風ジャケット&ブーツカットパンツのご注文ですが、さてさて仕上がりはいったいどんな感じになるのでしょうか?
また、私がお見立てしたメタルボタンははたしてakeさんご本人にも気にいっていただけるのでしょうか?(実はこれが一番気がかりだったりして...(^_^;)
出来上がりは次回の「ありがとう!」にてご紹介いたしますので、どうぞお楽しみに〜!

▲バックナンバーに戻る
Copyright(C)2000〜Yoshimura co.,Ltd. All Rights Reserved.