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 11月の「お客様いらっしゃ〜い」コスプレにチャレンジ!?

初めまして!  東京店レディース担当の三谷です。
これまでは店舗へご来店頂いたお客さまへの接客中心の仕事でしたが、この度縁あってWeb原稿を書くことになりWeb初登場となります。
今後はちょこちょこと顔を出させていただきますので、皆さまお見知りおきを!!

私の記念すべき第1回目のお客様は・・・
『生地持ち込み&コスプレ』のご注文を頂いたSさんです。
さて、突然ですが、皆さん『コスプレ』というと どんなイメージをお持ちでしょうか?
「派手!」「デザイン的にもかなり特殊」「個性的」・・・etcという感じでしょうか?
もちろんジャンルによって人それぞれ違いはあると思いますが、イメージとしてはおおよそ皆さんの持たれているものに近いのでは・・・
日常生活においてはまず着ることのない洋服ですよね。

そんな非現実的な『コスプレ』ですが、当店のある神田がコスプレの街(?)秋葉原の隣にあるせいでしょうか?先日「コスプレ」ジャケットのご注文を頂きました。

登場するSさんは実は今回が初めてではなく2回目のご注文です。(初回は今年の8月でした!)
ファーストオーダーでは
米米CLUBの石井竜也のコスプレでロングジャケットを作って貰えないでしょうか?』
『生地はショッキングピンクで光っているもの。』というご依頼でした。

...で、その時は、初めてのご注文と言うこともあり、Sさんの好みやサイズ的な問題を全て完全に把握していなかったため、万一お仕立に失敗してもお直しがしやすいように当社の生地でお仕立いたしました。(とは、いってもお仕立では難易度の高いサテン地バックサテンシャンタン※でしたが...)
☆★☆_ちょっと一言・・・_☆★☆
バックサテン シャンタンって?
 「サテン」というのは表面がつるつるした光沢のある素材のことで、技術的には縦糸(または横糸)のどちらか一方を意識的に長く表面に浮かせることで滑らかな触感と光沢を出した織り方。
よく朱子(しゅす)織というのはコレのことですね。
 一方、「シャンタン」というのはシルクが一番有名ですが、横糸にスラブ(節)のある糸を意図的に使うことで不規則な表面感に特徴があるものをいいます。
なぜ「シャンタン」と言うのかというと、もともとは中国山東(シャントン)省でこのような手織の高級シルク織物が有名でそこに由来しているからです。
 それでは「バックサテンシャンタン」とは?
 これはバック(裏)がサテン地になっているシャンタン素材ということで、表地はシルクっぽい光沢感、裏側はメタリックっぽいサテンの光沢感、その2つがリバーシブルに楽しめるそんな素材です。
前置きが長くなりました!話を元に戻します。
今回のご注文は「ラメ入り・超派手な生地・ライトに当ってキラキラして目立つもの」です。
『う〜ん、今回もなかなか難しいな〜』
と思いましたが、当社には何千着分(何万着?)の生地があるのだから何とか用意しなくちゃ。 ところが、いざ探してみるとこういったマニアックな生地は、希望通りの生地が少なく、仕入の方にも別注で何かないか探してもらったのですが、結果的に用意できたのが3〜4種類でした。
デザインにおいては、やはりお受け出来ない部分もあり、その点について、Sさんにご説明して変更してもらえるかどうか、確認をしながら決めていこうと思いました。

いよいよご来店当日、ご用意した生地をお見せしたのですが・・・・
Sさん曰く、
『う〜ん...いまひとつ
『せっかくオーダーで作るのだから誰も着ていないような超目立つ洋服がいいなぁ...』
という事でした。
私も「何とか希望通りの生地を用意してあげたい!!」と思って準備はしていたのですが...
Sさんのイメージされる生地とは少々異なっていたようで、生地さえなかなか決まりませんでした。

私はそんな時は、お客さまに敢えて矢継ぎ早にご提案(セールス)はしないで、敢えてちょっとお客さま一人で悩んで頂けるようにしているのですが、私がSさんをお一人にしていると・・・
遠目でSさんと私とのやりとりを見ていた東京SHOPMASTERが・・・
『Sさんなら生地の持ち込みもOKですよ!』
と、一言。

これで、話が一気に180度方向転換!
Sさん: 『ヨシムラさんは生地の持ち込みも受けてくれるんですか?私はてっきりヨシムラさんにある生地じゃないと駄目だと思っていました。持ち込みOKだったら私これから新宿のオ○○ヤに生地を見に行ってきます。』
ということになりました。
(Sさんの行動力って凄い!コスプレのためなら労をいとわないのね!)

そして私からは生地の持ち込みになるなら事前にお伝えしなければならないことがあるので次のことをお伝えしました。

生地を購入される前に・・・
生地の長さにご注意を…生地の巾によってお仕立てに必要な用尺が違ってくるので。
(通常シングルスーツで W巾の場合:2.5m S巾の場合:3.5m)
素材…レース、ニット、特殊加工してある生地は避けて。
(保険を掛ける意味合いで万が一のことも想定して多少多めの4.0mをご用意していただきました。)
以上の点をお願いしてお出かけ頂きました。

それから数時間後・・・Sさんが当社に戻られ、買って来られた生地は、な、なんと『ピンク地に金ラメの刺繍』超〜ド派手!でした。
でも、可愛らしい生地!(もともとチャイナドレス用の生地だそうです)
その生地を見たとき『うちでは絶対に無い生地だ〜』と思いました。

今回わざわざ他のお店にまで行って探した甲斐があってSさん自身とても満足して戻って来られたので良かったです!(ホッ!!
これでやっと生地は決定!! Sさんお疲れさまでした!

ところでちょっと話を変えて・・・
『何故、Sさんがここまで生地のこだわるのか?』
その理由は・・・
以前、Sさんは「石井竜也コスプレコンテスト」なるもので、1位を受賞された事があったそうです。
それ以来、1位になった人にしかわからないプレッシャーがあるようで、ツアー・コンサート・イベント…etcに行かれる時は「人と違うものを!」「一番目立つものを!」とメチャメチャ気合いを入れ衣装を考えるそうです。
それって凄いパワーですよね。
何かに夢中になれることがあるのって素晴らしいし、羨ましいですね。

さて、また本題に戻します。
次にデザインですが。。。ここでも、またまた悩みました。

今回ご注文のデザインは・・・
・ロングコートorロングジャッケト → 丈は床上10cm
>> ロング!でもお仕立て可能。

・フロントデザイン → ボタン無しでホック止め・前身ごろの際に沿ってパイピング
>> 形デザインのため今回はゴメンナサイ。

・襟部分 → ファー付き・取り外し可能
>> 当社では無理なデザインのためゴメンナサイ。

・バックデザイン → 深めのベント(ウエストの少し下から中央ベント)
>> お仕立て可能。

・背バンド付き
>> コートのパターンでしたら可能ですが、ジャケットとしてはお付けすることが出来ませんでした。

....と、かなり凝ったデザインでした。しかも前回よりも「タイトに!」とのご希望。
そこで基本デザインロングジャケットに。
パターン上コートと比べゆとりも少なくお仕立できるため、そちらをお薦めしようと思いました。
その他、裏地もやっぱり金の刺繍に合わせて派手にしなくちゃ!!(キュプラ裏地のカラシ色)。
ボタンも折角の生地なので「くるみボタン」に。
その他の仕様についてはかなり難しいご注文になり幾つかデザインの変更をして頂きました。
Sさん、ゴメンナサイ。。。

これでようやく職出し出来る〜!

約3週間後、ようやく出来上がりました!
すっごい画像ですから皆さん驚かないでくださいね。

私からの感想は・・・
『わ〜、すっごく派手!!これが似合うのはやっぱりSさんしかいないよ〜。』
Sさんご本人の第一声は・・・
『わ〜!凄いですね〜。これだったら他の誰も持ってないですよね。』
でも...普段には着れないですね。」
私:『うっそう〜!これ普段に着ようとしてたんですか?かなり勇気がいるのでは。。。』

メンズ担当の荒井君:
(ボソボソと...)『スナックのお姉さんみたいだな〜ウエストのくびれが何とも...』 と、いう感想でした!
東京SHOPMASTERは『コレ、あの時のSさんの?色っぽいっスね〜。う〜ん、好きだな〜』
皆さん、どう思いました?!
原稿がアップされる頃はもう新年だから、そんな気分じゃないかも知れませんが、暮れのパーティーシーズンだったら注目度NO.1カ・ク・ジ・ツじゃないかな?

 ところで、今回は「生地持ち込み」と言うことでリピーターのSさんのお仕立てをしましたが、当店では、どんな場合でも生地の持ち込みOKと言うわけではありません。
生地のお持ち込みをご検討の方は次の点にご注意下さい。

お持ち込みは2着目から
・・・すっごく生意気なんですが、生地のお持ち込みはリピーター限定です。
 というのは、新規のお客さまの場合ですと、
お好みが十分把握していないデザイン面での直しの確率が高まる
フィット感の好みを把握していないサイズ面での直しの確率が高まる
のでリスクが大きすぎてダメなんです。
 良い仕事をしたいので、こればっかりはお値段をその分上げれば良いという訳にもいかないので許して下さい。

生地の制約もあるんです..
1.生地が薄すぎるもの、滑りやすいもの 
2.生地に特殊な加工があるもの
3.レース・ニット 4.針穴が残ってしまうもの。(縫い直しのきかないもの)
 以上は申し訳ないのですがお受けできません。
素材についてはご注文前に必ずお店の方に確認してください!

縫製に失敗したときのこと
お持ち込みの生地で一番困るのは、万一お仕立が失敗したときの補償問題。
 生地というのは千差万別ですので全く同じ物を探すことは出来ません。(だからこその「持ち込み」なんですけど...)
私たちも最大限お仕立には配慮をいたしますが、万が一の時に生地代の補償はできませんのでこの点は何卒ご了承下さい。

以上、初原稿なんでちょっと頑張ってみました!!これからも応援してくださいネ!

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