お客様ありがとう

››HOME ››お客様ありがとう

 南国沖縄はもうすぐ梅雨明け!マスキュリンパワー全開のスーツが完成です!

 梅雨の鬱陶しい天気が続きますが、読者の皆さんいかがお過ごしでしょうか?
それにしてもこの暑さはいったい、、、いや〜連日こうも暑いと仕事をしていてもなかなか集中できないですね×××(*_*)

 さて、そんな梅雨の暑い最中ですが、ちょうど沖縄にお住まいのTさんのスーツが出来上がってきましたので、今回はコチラの出来上がりを皆さんにもご紹介いたします。

沖縄と言えば、白い砂浜に澄み渡った青い空、そして蒼い海、、、う〜んイメージするのはどれもいいことばっかりで一度は行ってみたい憧れの土地です。

 Tさんとはご年齢が私と近いことや好みがものすごく良く似ていること、それに体型に関する共通の悩みなど色々と偶然が重なることも多く、急速に親しくなったお客さまですが、はたしてTさんのスーツとはいったいどんな仕上がりなのでしょうか?

どんなご注文内容だったのか?詳細をご存じでない方は前回のお客さまいらっしゃ〜いを是非ご覧下さい。


ご注文内容を簡単にまとめてみますと、こんな感じです。
▽▼▽

 着用シーン
まず最初のスーツの出番はご友人の結婚式。(しかもTさんは司会を任されています。)
その他にも専門学校で講師をする際にも着用。(エアライン系の専門学校だそうです。)

 オーダースーツに求めること
とても小柄な体型故に、既製服ではなかなかサイズが合う物が見つかりにくいので、今回のオーダーではストレッチ素材で体のラインが綺麗に出るパンツスーツを是非作りたい。

 大まかな希望
夏場はクーラーがガンガンにきいた室内にいることが多いので、
できればオールシーズン着られる物で
後々の着回しを考え、色目はグレーかベージュで
コンパクトなテーラードのパンツスーツ
パンツは股上浅めのブーツカット

。。。大まかなご注文内容はざっとこんな感じですが、ここからはスーツ全体の仕上がりの雰囲気と、
それに各ポイントをご紹介していきます。

 ■ 衿のデザインは? ■

››› まず最初にスーツの顔とも言える衿のデザインですが、こちらはレディースではあまり見かけないセミピーク衿です。
同様にあまり聞き慣れない名称ですが、セミピークは一般的なピーク衿と比べて全体的に小振りで、それに下衿の尖りも控えめなのが特徴なんです。
これなら、ピークドラペルほど見た目は派手にならないですね。

◆ピーク衿◆
◆セミピーク衿◆




 ■ 袖口は? ■


 ››› とことんメンズライク&オーダーテイストにこだわって、袖口はボタンの開閉が自由にできる本切羽、しかも4つボタンです。
最近では、本切羽はキュプラ裏地と並んでとても人気のあるオプションですが、なかなか手の込んだ仕様にも関わらず+2,100円でできるなんて本当にお得ですね。

また、本切羽の他にもこのようにボタンを重ねて付けた重ねボタンなどもありますので、『袖口なんて普段はあまり気にしたことがなかった、、、』と言う方は是非お持ちのスーツや社内の男性陣の袖口をチェックしてみてはいかがでしょうか?
(もちろん、当店でも重ねボタンでのオーダーも可能で〜す。)

 ■ 裏地は? ■


 ››› 袖口が本切羽とくれば、裏地はもちろんキュプラです。
この色鮮やかなブルーが袖口からチラリと見えるだけでもかなり格好いいのですが、そもそもキュプラは通気性&放湿性に優れ肌触りがとっても良いのが一番の魅力で、一度キュプラの着心地を味わってしまうと、通常のポリエステルの裏地じゃ物足りなってしまうほどです。
「他の部分で予算を削ってもキュプラだけは絶対にハズせない!」という方も多いぐらい、当店で一番人気を誇るオプションです。

 ■ 後ろ姿は? ■

››› こちらもとことんメンズライクな作りにこだわって、サイドベンツです。
(スイマセン、、、これは私のミスで画像がありません。m(__)m )
レディースではベントをお入れする場合はセンターが圧倒的に多いですが、何でもTさん、航空会社で勤務していた頃の制服がサイドベンツだったそうで、サイドベンツの動きやすさや、さりげなくなびく感じが大好きだったんだそうです。

 ■ パンツは? ■


 ››› 股上浅めのローライズ仕様で、その他にも膝の絞りの位置を高めにしたり、ブーツカットにしたりと、美脚の要素を全て取り入れました。
それにしても、こんなにも細身のパンツが履けるなんて本当に羨ましい。。。

 ■ 全体の雰囲気は? ■


 ››› そして一番肝心の全体画像ですが、Tさんは沖縄にお住まいと言うこともあり当然の事ながらご試着にお越し頂くことは無理です。
ですので、代わりにボディに着せて撮影しようと試みてみましたが、所詮は7号サイズのボディ。
当然の事ながら、Tさんのサイズでは入る訳がありません。
『それじゃここは一つ私がモデルになって、、、』と上着だけでも試着しようと思いましたが、悲しいかな、袖を通しただけで『コレはちょっと無理かも、、、』と気付くハメに。

「ボディもダメ、私もダメでいったいどうしよう。。。」とさんざん悩んだ末、最終的には当店で一番スリムなM女史に着てもらうことになりました。
(と言う訳で、多少のサイズのミスマッチはどうかお許し下さい。)

 そうそう、苦労したと言えば写真撮影よりも何よりも、やっぱりサイズ面です。
提携店から頂いた採寸データーを元に、当社のサイズパターンに当てはめていったのですが、特にパンツのサイズなんてビックリするぐらいスリムで、提携店の方も『本当に細い方だったわ〜あれじゃ洋服探しも本当に大変だわ〜』と驚いていたぐらいです。
かく言う私も提携店に『これはヌード寸法ではなく見本服の出来上がり寸法ですよね??』と何度も確認してしまったほどです。

いったいどれぐらい細かったのか?具体的に数値で表しますと、、、
オーダーしたパンツのヒップというのはお客さまそれぞれの実際の寸法ですが、実は太股の太さ(=ワタリ巾)はある程度数字が決められているものです。
公式としては、(ヒップ÷3)+タックの数=ワタリ巾となりますが、これに多少の変化を加えてもせいぜい±1.0cm位までが限界ということになります。
(これ以上の修正となるとパターンを引く際にかなり無理なラインを引くことになります。)

ちなみに、↑の公式の「3」というのは円周率のことのようで、ヒップを円、ワタリ巾を直径に例えているんだそうです。(0.14相当の差については結構大きいですが、これはヒップと太股部分の場所の違いということで差し引いてお考え下さい。)

   ▽▼▽

Tさんのヒップサイズにこの公式を当てはめると、ワタリ巾は標準で約27cm、少しタイト目なら26cmぐらいとなりますが、Tさんのワタリ巾は更にその上を行く25cm!!
これだけでもかなり細身だということが分かります。(実のところ、これでもTさんにとってみれば気持ちゆったり目なぐらいです。)
もちろんこれは当店では規定外のサイズになりますので、イレギュラーなサイズにも可能な限り対応してくれる工場で新たにパターンを引き直してのお仕立となりました。
ちょうど巾(太さ)の違いを画像で表すと、こんな感じです。

でも、ワタリ巾25cmで本当に大丈夫なの??
普段はとても便利で心強く感じている提携店の存在ですが、こういた時ほど実際に自分の目で見て測ってみないことにはとても心配でならないものですね。
だって、数値だけでは一概に表せない体型の癖や体調による体型の変動、(←レディースの場合身体のむくみなども含めこういったケースって結構多いです)その上流行や好みの問題も絡んできますから、、、。
でも、まぁその辺りは提携店と当店との間でしっかりと打ち合わせをしているわけですから、そう明らかにサイズがおかしいということはまず有り得ないという安心の方が大きいんですけどね。


☆★☆ レディース担当藤本より一言・・・☆★☆
。。。以上がTさんのスーツの出来上がりですが、皆さんいかがでしたか?
出来上がりの雰囲気としては予想を裏切らない格好良くてCOOLな仕上がりでしたので、「きっとTさんご本人にも気に入って頂けるはず!!」 と、早速スーツをお送りしたところ、実はTさんからは『全体的にサイズが大きかった』というご感想を頂いてしまいました。

具体的には、、、
ジャケット・・・ バストやウエストのゆとりに加え、肩幅や袖の大きさなど全体的に1回りぐらい大きめな印象。
パンツ・・・ ・股上の深さの微妙な違いによるウエストサイズの相違。
・ワタリにまだ余裕がありすぎるのでヒップ下部分がだぶついてしまう。

。。。と、このような内容でしたが、約1ヶ月の期間せっかく楽しみにしていたスーツが、しかも今回はオーダーと言うことで特にサイズ面ではかなり期待されていらしたはずですから、Tさんには本当に申し訳ないことをしてしまったという反省の思いでいっぱいでした。

今回の失敗の最大の原因はいったい何かというと、サイズパターンの選択そのものには間違いがなかったのですが、補正の段階でゆとり量を大きく取りすぎてしまったことです。
もちろん、今回は標準よりもゆとり量をかなり削ったはずだったのですが、Tさんのご体型を実際に拝見していないということもあり、無難な数値で指定してしまっていました。
私の読みがまだまだ甘かったということですね。

それに何よりの心配点と言えば、約1週後に迫っている大切なご友人の結婚式です。
Tさんには『万が一お直しが結婚式までに間に合わなかった場合は手持ちのスーツで参列するつもり』とおっしゃっていただいたのですが、そもそも今回のオーダーの一番の目的は結婚式に着用することです。
私としても「何としても最悪のケースだけは免れなければ!!」と、早々に縫製工場と対応を協議の上、 大至急お直しをさせて頂きました。
その結果、本当にギリギリセーフでしたが何とか日にち的には間に合いました。
Tさん、色々とご心配をお掛けしてしまい本当に申し訳ございませんでした。m(__)m

それにしても、このコーナーで私がご紹介するお客さまって偶然とは言え頭文字Tさんが多いような、、、
いったい何故なんでしょ?(頭文字にTが付く人はお洒落な人が多いってことかな??)
よ〜し今回の失敗を教訓にしながら、新たなTさんを捜すべく次回からも頑張るぞ〜。

▲バックナンバーに戻る
Copyright(C)2000〜Yoshimura co.,Ltd. All Rights Reserved.