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 ブライダルシーズン本番!Tさんこだわりのタキシードの出来は??

11月にもなるとさすがに朝晩は急激に冷え込みますが、皆さんいかがお過ごしですか?
秋といえばブライダルシーズン真っ盛りですが、特に11月はブライダルシーズンのもっともピークにあたります。

さて、そんなブライダルシーズンに相応しく、先月のお客様Tさんのブライダル用のタキシードスーツが仕上がってきましたので、早速皆さんにもご紹介したいと思います。
幼い頃からの親友の結婚式にお呼ばれされたTさんが選んだ衣装は、なんとタキシードです。
『え〜なぜにタキシード??』とちょっと不思議に思われる方もいるかと思いますが、簡単にご注文の経緯をお話しすると。。。

そもそもTさんはメンズライクなスーツがお好み
宝塚の男役が着るような燕尾服
(男性の夜間用の礼服のことで、前丈が短く、後の裾が長く先が割れて燕尾状になっています)
を作ってみたい!
あいにく当店で燕尾服のお仕立ては無理。。。
燕尾服の代わりにタキシードをおすすめしてみたところ、
それでもOKとなり無事ご注文へ

。。。と、このような経緯でTさんはタキシードをご注文されたのですが、詳しいオーダー内容についてはこちらをご覧下さい。

それでは、出来上がりをご紹介しま〜す。

 生 地

ストレッチコットンベルベット
品番:4334-3

華やかでゴージャス感のあるベルベットは見た目にとってもドレッシーな雰囲気ですので、結婚式のような華やかな場所に着ていくにはもってこいです。
また、こちらのベルベットはとても柔らかく滑らかな肌触りですが、コットンベルベットにしては光沢感もそこそこあるのが嬉しいところです。
それにストレッチが結構しっかりと効いているので着心地の面でもgoodと言うことなしです。(これなら美味しい料理をつい食べ過ぎちゃっても大丈夫ですね。。。)

ちなみに、Tさんはグリーン系を選ばれましたが、あえてブラックではなくグリーンを選んだというあたり、さすがはお洒落なTさんならではです。


★ベルベットの特性についてちょっと一言...★

ベルベットはポルトガル語の“veludo”からきた言葉でビロードとも言いますが、皆さんご存じの通り柔らかな肌触りと深みのある色艶や光沢感が特徴です。
また、より深みのある色合いを出したり光沢を綺麗に見せるため、基本的には毛並みが下から上へ向くように逆毛にして仕立てるんです。

下の画像をご覧頂くと分かりやすいかと思いますが、左の画像は毛並みを逆毛にした状態で写真を撮った物、つまり出来上がったスーツが一番綺麗に見える状態です

一方で、右側の画像は逆に毛並みを純目に取ったものですが、こちらは何となく白っぽく見えませんか?


毛並みを逆毛にした状態

毛並みを純目に取ったもの

...とこのような理由から、ベルベットなどの毛並みのある素材は、より深みがあって綺麗に発色するように逆毛で仕立てるのです。

それとこれはオーダー店に限って言えることなのですが、ベルベットなどの毛並みのある素材は表面が滑りやすいため、縫製面ではなかなか厄介でもあります。
それに、万が一のお直しで縫い直すとなるとハリ跡が残ってしまいやすいというデメリットもあります。
とてもドレッシーで人気のある素材でありながら、このようなリスクも持ち合わせたベルベットは、一般的にオーダー店ではどうしても敬遠しがちです...。
当店でも数年前まではお断りしていたのですが、その後工場とも協議しあった結果ベルベットもコットン系のなど一部素材によってはお受けできるようになりました。

 ■ デザイン ■

『目指せ!中世の貴族スタイル』をテーマに、
このようなデザインでお仕立てしました。

●基本デザイン・・・ダブル 4ボタン1掛け
›››インナーにはフリルのブラウスを着用するということもあり、Vゾーンが深い4×1ボタンにしました。
これでしたらVゾーンがすっきりしてインナーのシャツがよりいっそう映えますね。
しかも、宝塚をイメージして着丈は長めのロングタキシードです。

●衿・・・ピーク衿 拝絹付き
›››タキシードの場合、衿はこの拝絹仕様が基本ですが、これだけでドレッシーな雰囲気になりますね。
また、タキシードの場合衿はショールカラー(へちま衿)が一般的ですが、このようなピーク衿も若々しい雰囲気になります。

●腰ポケット・・・両玉フタナシ

›››本来タキシードは雨風の影響を受けない室内着のため、フラップ(雨フタ)なしが基本です。
しかもよく見ると、ポケットの玉縁にも衿と同じ拝絹地を使っています。

●ベント・・・サイドベンツ

●キュプラ裏地・・・グリーン系のストライプ

›››今シーズンより初登場のグリーン系ストライプ(Z509-5)ですが、表地との相性もバッチリでしかももの凄くお洒落な雰囲気ですね。

●パンツ裾・・・シングル
›››ダブルの裾はややカジュアルと見なされるため、タキシードなどの礼装では裾はシングルが基本です。

●くるみボタン

と、このようにTさんのタキシードが出来上がりましたが、オーダーならではのとってもお洒落でドレッシーな1着になりましたね。
今回も100点満点の出来映えと言いたいところですが。。。実は1点だけとても残念なことがありました。

それは。。。タキシードではお約束のパンツの側章ですが、当初はTさんのタキシードにもお付けするということでお受けしていたのですが、これが大きな落とし穴でした。
一体なぜかと言うと、↑でも説明したとおりベルベットは毛並みがあって表面が滑りやすいという性質上、側章の生地を上手く縫い合わせられないのです。
工場サイドでも1度ならず2度も挑戦してみたようですが、いずれも納得のいく結果にはならず、結果的にコレはボツになってしまいました。。。

そろそろ完成してくるという時期にこのような報告を受け、私も急いでTさんにご連絡したところTさんも「それじゃ仕方ない」と快くご承諾いただけました。
とは言え、これもTさんが楽しみにしていた仕様の内の1つですので、さぞかし残念だったかと思います。Tさん、本当にすいませんでした。m(__)m

 ☆★☆ レディース担当藤本より一言・・・☆★☆

側章の件もあり、一体どうなるのかと今回ばかりは正直ビクビクしましたが、Tさんご本人にも『最高〜 』とお褒めの言葉を頂き、無事一件落着です。

まさに今の時期はブライダルシーズン真っ盛りですが、雨の多いジューンブライドと違って気候もとっても良いですので、ブライダルゲスト達のお洒落の幅もぐ〜っと広がるはずです。
人とはちょっと違った凝った衣装をお考えの方は、是非Tさんのようなタキシードスタイルに挑戦してみてください。

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