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 お客様ありがとう!:特注仕様のコートの完成です!

先月のお客様、UさんとOさんの特注仕様のコートがようやく完成しました。

特注と言うと少し大袈裟に聞こえるかも知れませんが...今回の場合、お二人とも基本となる既存のパターンとは、袖付けや襟のデザインなど大きく違ってくるんです。
季節性ゆえに年間着数が多くないコートのオーダーにまだイマイチ慣れていない私は、
『これなら、△△のパターンを使って▲▲▲▲の部分を★★に変更すればそれらしくなるんじゃな〜い』
と、工場側の大変な苦労をよそに、私の独自の判断で、『よっしゃ任せんか〜い!』とヤル気満々で工場への指示書の作成に乗り出しました。
が...やっぱりそうは簡単にはいかず、工場へ指示書を送った後は工場⇔当社間での度重なる相談・連絡を重ねた後、ようやく縫製→完成に至りました。

それでは、一体どのようなコートが出来上がってきたのか、特注仕様の詳細と併せてご紹介いたしま〜す。
 
Uさんの場合
Uさんは、カシミアが10%混紡のキャメルの生地でご注文を頂きました。
この生地はサンプルには載せていないサンプル外の商品なのですが、メールで事前にキャメルのコートを作りたいとご相談頂いていましたので、当社倉庫の在庫の山をかき分けながら見つけてきたのですが、キャメルの色合いといい、素材感といい、とっても良い商品で本当掘り出し物でした。

基本デザイン
 ・ ステンカラーコート
 ・ ハーフ丈で前ボタンは比翼仕立て

と、これだけで見るとなんら変化のないごくごく一般的なデザインのようなのですが...
では一体どの辺りが特注で大変だったかと言うと、
当社が所有するパターンでは、ステンカラーコートの場合の袖付けは、肩〜袖までが一続きになったラグラン仕様が基本となるのですが、今回のUさんの場合はご来店時のデザインの詰め時に、私が何気なく提案した
『それでは ラグラン袖ではなくて、スーツのような付け袖タイプにされてはいかがでしょうか?』というのがそもそもの始まりでした。

 以前はステンカラーコートの場合、ラグラン袖が圧倒的に多かったのですが、個々最近ではトレンドの変化に応じて、付け袖の方が段々と多くなってき大衆にも好まれるようになってきました。
ラグランの方がエレガントで着心地もラクなのですが、見た目では好みが割れますからね〜。

という訳で、今回私は当社で言うステンカラーコートの変形版でUさんのオーダーをお受けしたのですが、これが私が思っていた以上にとっても大変だったのです。
当初 私の方では、Uさんのご希望に極力近いパターンを選択しそのパターンから衿部分を変更するという指示を工場へ出したのですが、
それでは全体の身幅や衿が大きくなってしまうし、それに何よりも全体のバランスを損ねてしまうのでは?という指摘を工場長より受けてしまいました。
オーダーシートに記入してあるUさんのサイズを一目見て、これではこのお客様には大きすぎるのではないか?と思ったそうです。

この縫製会社の工場長を務めてらっしゃるYさんという方が、当社が縫製を依頼している工場の中でも、特に口うるさく職人気質な方で(ちょっと言い方が悪いですが...)
そういうオーダーの技術をこよなく愛している人だからこそ
『こんな無茶な内容では受けられない!』と、これに変わる新たな代替え案を私に伝授してくれました。

オーダー服というのはデザインを決め、採寸する側が全体をコントロールすることが大切ですが時としては縫製の現場の声を生かすことも賢明な策となることがあるんですネ。

そんなこんなで、ようやく出来上がったコートはこちらで〜す。

 ほらねっ。とっても可愛い雰囲気のコートに仕上がりました。
Uさんは普段パンツスタイルが多いとのことで、コート丈は膝上でハーフ丈にされたのですが、これがまたとっても絶妙な丈の長さで、パンツとのバランスはもちろん言うまでもないですが、これぐらいの丈ならスカートにも案外合わせやすくてよりGOODです。
それにキャメルの色合いもとっても素敵ですね!
私もブラックの次はキャメルが欲しくなっちゃいました。

続いては、
Oさんのカシミヤコート
 Oさんの場合、デザインに対してこれといったご指定はなく、こんな風に〜と雑誌の切り抜きが送られてきました。
ちなみにOさんのコート地は旦那様とお揃いのカシミアのブラックです。

基本デザイン
・シングルチェスターコート
・ロング丈で前ボタンは比翼仕立て
・ウエストベルト付き

...と、こちらも一見普通のチェスターコートですが、Oさんの場合は、まず襟のデザインがかなり特殊でした。
テーラー襟とはいっても、切り抜きのコートは、上襟と下襟の襟幅がほとんど同じで、それに全体的に太めのアルスター風のかなり個性的なデザインです。
それに脇部分にはプリンセスラインのようなシームも入っていたりと、どうかんばっても真似できない点も何点かありました。
もちろん、その辺りについては『 極力似た感じの雰囲気で 』ということで、Oさんにもご了承頂いていたのですが、『切り抜きも見てもらった方が工場の方もよりイメージしやすいのでは...』と、私の方で工場へ指示書を送る際にその切り抜きも一緒に同封したのです。

すると案の定、またまたY工場長から連絡が入り・・・
『襟の雰囲気もかなり違うし、それにこれだと大きくなってしまうから、それなら襟をアルスター風に●●●にして、それでサイズは〜...』
と色々と相談の上で、工場長がさらにアレンジを加えてくれたんです。
どうやら私、Y工場長に気に入られてしまったのかしらん?

この時期は工場の方もコートの受注に日々追われているので、特注仕様となるとなかなか受け入れてもらえないということも場合によってはあるのですが、何とか頼みこんでやってもらえることになりました。
そんなこんなで、Oさんのコートは予定よりも1週間遅れの約1ヶ月という期間を要して完成してきたのですが...(Oさん、長い間お待たせしてしまってゴメンナサイ!)
どうです〜!こちらも結構お洒落な感じでしょう!!
シックなチェスターコートですが、よく見ると襟の形なんてとっても個性的で、少し太めに入れたミシンステッチも上品なカシミアのイメージを壊さず、程良く馴染んでいます。
襟はちょっと特殊ですが、基本的にはスタンダードなデザインでその上カシミアの上質素材のコートですので、トレンドにも左右されず末永く愛用できる1着になること間違いなしです。
ウエストベルトもとても良いアクセントになってますよね〜。
ご本人が遠地の方なので、こういった時に着用写真がないのは本当に辛いです。。。グスン(;_;)
 
ふ〜、今回も無事終わったな〜。
今回のコートはそれぞれに特注仕様の要素が含まれていて、正直私も出来上がりを見るまではかなりドキドキものでした。
工場とのやりとりや軽いお説教(なんでこんなの受けたの!!みたいな)等,色々苦労した面も多かったですが、想像以上にイメージ通りに出来上がってきて本当に良かったです。
でもこれは縫製工場の協力なしでは決してこんなに素敵には出来上がってこなかったはずですので、 Y工場長には感謝感謝です。

Y工場長、この冬は特にコートの件で色々と無理難題をふっかけてしまって本当にゴメンナサイ!
これからもヨロシクネ!_(_^_)_(ペコリ!

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