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 レディース 新パターン登場♪

レディースサイトがスタートしてかれこれ2年が経ち、たくさんの方にWEBをご覧いただき本当にありがとうございます。
お陰様で多くの方にご利用いただけるようになり、私達レディース部隊も本当に忙しくなりました。
当社のWebサイトは当初はメンズが圧倒していて(今でもそうですが...)当初は「おまけ」のような存在だったレディースサイトもようやくここに来て一人前になった気がします。

でも、一人前になると今度は色んな別の悩みも持つようになり、一部のお客様からは 『メンズサイトの***のようなことは出来ないの?』・・・と言われるようになりその都度 「メンズの工場とレディースの工場は違うので***はできないのです。×××」と言うことが多くなりました。 (「***」とは、例えばバルカポケット、お台場仕上げ、ステッチ糸色指定、各種サイズ位置指定などなどたくさん)

これは社内的には、工場の違いと言えば一言で片づく問題ですが、メンズサイトも今まで出来なかったことを工場指導を通じて色々と可能にしてきた経緯や実績があるだけに、レディースとしては自分たちの力不足をメンズ部隊に対し見せつけられるような気がして本当に辛かったです。

そこで、水面下で約1年掛けてこだわりの仕様が利くメンズ工場へレディースパターンを持ち込む掟破りの共同開発をしていました。

今回ようやくそれが新しいパターンの追加ということで製品化できましたので皆さんに違いなどをご紹介したいと思います。
■□■ 新パターンの位置づけ ■□■
既存レディース パターン1 パターン2 既存メンズ
拡大 拡大 拡大 拡大
■□■ それぞれの特徴 ■□■
新しく開発したパターンは2つですが、それに加え従来のレディースパターンとメンズのパターンを加えると合計4パターンになりますのでそれぞれイメージ図と併せご参照下さい。

既存レディースパターン
レディース独自のパターンのため女性特有の胸の厚み〜ウエストのくびれまでを独自のカッティング(プリンセスライン)で柔らかく表現しています。(↑画像の内メンズ以外には全てプリンセスラインが入っています。)
アームホールを小さくして、肩パッドも女性専用のものを使用。襟のカーブなども女性らしく曲線的に仕上げているのが特徴ですが反面、工場による制約条件が多くこだわりを十分に伺うことが出来ない場合が多いです。

パターン1
レディースらしい甘さを残したディテール満載の縫製
基本的には既存パターンに近いレディース的甘さは残しまたままで、縫製仕様の細かさを従来より大幅にUPしています。
素材供給から当社で行ない、レディース専用肩パッド・芯地などを工場に供給しています

パターン2
メンズのカチッとさを加えたレディースパターン
メンズ生地を使用してビジネス色を強めに出したオーダーにしたい場合にオススメなのがこのパターン。
こちらも素材供給から当社で行なっていますのでメンズに近いですがレディース専用素材で仕立てます。

既存メンズパターン
こちらは完全にメンズです。
こだわりの仕様は国内縫製工場でもトップレベルですが、基本の型紙がメンズですのでどうしてもレディースらしい甘いラインが出ないのが弱点でした。
画像をご覧頂いても胸から下がズドンと絞りが利いていなかったり、腕が必要以上に太いのが分かると思います。
■□■ 具体的には・・・ ■□■
. 芯地 肩パッド アーム
ホール
ウエスト
ライン
襟プレス 襟カーブ
既存レディース 接着芯 レディース
専用
きつい 甘い 曲線的
パターン1 接着芯 レディース
専用
きつい 甘い 曲線的
パターン2 接着芯 レディース
専用
きつい カチッと やや直線的
既存メンズ 毛芯ベース
※1
レディース
専用
ゆるい カチッと 直線的
※1:季節で変わります。
芯地
開発の中で苦しんだのが芯地でした。
パターン上はレディースらしくなるはずなのにどうしてもそうならない!
その原因は、やはり芯地が大きく影響していました。
このためパターン1ではレディース色の強い物を使用したのですが、失敗作でできた接着毛芯仕様の物も毛芯ならではのカチッとさはキャリアウーマン向けに最適ということで別パターンを起こすことになりました。
(これが最終的にはパターン2になります。)

肩パッド
肩パッドも女性的なシルエットにする時にはレディース専用の小さく薄い物を使わないと雰囲気が出ませんでした。
このためパターン1,2ともレディース専用のものを当社から工場へ供給しています。

アームホール
メンズ工場で難しかったのはこの辺でした。失敗作の画像はこの通り。
アームホールが大きくなると腕を上げた時エイのようになります。
腕そのものも太くて不格好でしょ。(画像は開発過程で生まれた失敗作です!)

ウエストライン
従来のレディースパターンで一番評価が高かったのはこのウエストライン。
独特のプリンセスラインで絞りを加える箇所を増やしたため女性のバストの高さ細いウエストラインまでその高低差をキレイに埋めるためシルエットが女性的で甘いのが特徴です。
襟プレス
これは芯地との兼ね合いもありますが、やはり女性らしい胸元を作るためには襟のプレスはメンズのようなペッチャンコにプレスしないで柔らかくふわっと立ち上がる襟が良ですね。
パターン1(画像左)ではプレスを甘めに、逆にビジネス色を強めたパターン2(画像右)ではカチッとプレスするようにしました。
(ただし、襟のプレス加減は表地との相性もありますのでこの点はご理解下さい。)

パターン1

パターン2

襟カーブ
開発の後半、パターン・副素材(芯・パッド)などが決まった後もどうもしっくりしなかったのは襟のカーブが原因でした。
写真のようにメンズライクな物は襟が直線的なのに対し、レディースでは襟にやや丸みを帯びているのが特徴でこれもパターン1では強調し、逆にパターン2ではやや直線的にしてそれぞれの特徴を引き出しました。


以上特徴的なところをご案内いたしましたが、皆さんご覧になられていかがでしょうか?
それぞれ持ち味があって良いと思いませんか?
年明けからはご相談内容に応じて新しいパターンもどんどんご提案しますのでどうぞよろしくお願いいたします。

ところで今回の開発では協力工場はもとより社内的にも多方面でお世話になりました。
その時の苦労話も折角なのでご紹介します。
◆◇◆ 苦労その1〜 白崎さんありがとう♪ ◆◇◆
〜パターン作成時〜
もともとメンズで使用していた工場では従来レディースでできる物と言えばメンズパターンで打ち合いだけを変えたという貧相な物だけでした。
しかもこのご時世ですから独自パターンを工場だけで開発となるとコスト的にも合わず腰が重〜くなかなか動いてくれませんでした。
そこで当社サイドで型紙起こしから作成し、ようやく第一号試作品を作ってもらいましたが、これも画像のようにパターンはレディースでも中身はメンズといったひどい物でした。
寸法的には型紙通りでも、何故か非常にメンズっぽくて出来上がりの印象は期待はずれも良いところでした。

そこからです
諸々の解体作業が始まったのは。。。
出来上がった物を解体し付属品(芯・パッド等)まで分解して色々検討しました。
ここまでの段階ではフルオーダー経験では当社随一の白崎氏のヘルプがとっても役立ちました。
白崎さんありがとうございました。
◆◇◆苦労その2〜 こんなところまで・・・ ◆◇◆
皆さんスーツを着たとき一番気になるところはどこですか?
ウエストラインの絞り?衿元?着丈?
皆さんそれぞれに気になる部分があると思いますが、何といっても女性は洋服を着たとき自分が「スリムに見えるか」が一番気になるところですよね。

これには意外なことに「腰ポケット」が重要な役割を果たしていました。
最初試作品を作ったとき、何か違和感「?」を感じていたことなのですが、メンズ仕立てでやるとメンズ体型で仕立てるので腰ポケットが脇にずれているんです。
そうなるとウエストから腰に掛けて横広がりに見えてしまってバランスが悪く、しかも使い勝手が悪いことが分かりました。
中心に向かって付いていた方が横幅が狭くコンパクトに見えるんですね。

今回の試作品ではアウトポケットはやりませんでしたが、きっとこれも小さくしないとレディースらしくならないんでしょうね。

こういったことはレディースではごく当たり前に仕立てられる部分ですが、やはりメンズに慣れた工場だといちいち指導しないとなかなか気がついてくれないんです。。。

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